愛着障害を克服したいブログ

35歳から愛着障害の克服を目指す。そのための取り組みや日々の心情、役立ったことなどをつらつらと。

あの時言えなかったことを言う方法〜その4〜

 前回からの続きです。

 

changestep.hateblo.jp

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これまではあの時言えなかったことを書き出し、

依存、自立、中立に色分けしました。

さていよいよ「あの時言えなかったことを言ったるで!」

という段階に入るのですが、その前に。

 

宿題がありましたね。覚えていらっしゃるかしら?

それは「今後その相手とどうなっていきたいのか?」

という願望をあなたがどう結論付けたか、です。

 

この先からは「今後その人とどうなりたいの?」という

あなたの意識がとても大切です。

なぜなら、この意識をどのように持ったかによって

あなたのとる行動も変わるからです。

 

私はと言うと…。

「今後相手と〇〇という関係になっていきたい!」と書きました。

まあ、なんてズルい書き方でしょうね!?

結論出してないじゃないの!? ってツッコミが聞こえてきそうですが、

ブログの特質上お許しください。

 

それで、私の少ない経験から言うと「今後どうなりたいか」と考えた時に

 

「相手ともう一度だけ会って話したい!」とか

「とにかく私の話を聞け〜!」とか

「何をおいても一言謝ってほしい!」とか。

 

このような気持ちが湧き上がってくることも多いかと思います。

これはとどのつまり結局のところは相手に会ってもらい、

そこで自分の気持ちをスッキリぶちまけて、

相手にそれを理解してもらったうえで

 

なおかつ

「僕は(私は)君になんて酷いことをしてしまったんだろう!

僕が馬鹿だった! どうか許してほしい! 申し訳ない!」

 

と相手に非礼を認めてもらい、謝罪してもらい、

あなたの心の広さや優しさに感謝してもらい、仲直り…。めでたしめでたし!

 

そこまでしてようやくあなたは

「はあ〜スッキリした! よかった!

言いたいこと言えたし相手にもわかってもらえた!」

とルンルン気分で帰っていく。

もちろん、その後もその相手との関係性は良好で…

な〜んて筋書きを描いていたりしませんか?

 

まあこれはぶっちゃけると、私がドタキャンされた時に抱いていた願望と言うか、

妄想のようなものです(笑)

 

つまり、この例で言うとこの人は結局どうなりたい希望があるのかと言うと

「彼と仲直りして、より一層ラブラブになりたい!

もっとお互いを分かり合いたい!」

と言うのが結論だったりします。

 

 

そう、結局彼のことが好きなんですよね。

でも失礼なことされていると自分のプライドが傷つきまくります。

そうすると「こんな屈辱を受けているのに相手を好きだなんて認めたくない!」

という感情が湧いてきます。

そして本心はおさえつけ「あんたのことなんか好きじゃないんだからね!」と

心にもない反応をしてしまいます。

そうすると「最終的にはケンカしてだって相手と仲良くなりたいのに、それができない」状況を作り出してしまいます。

 

なんで仲良くなりたいのか、どうして関係性をやり直したいと思うのかといえば

相手のことを心の奥では好きだからです。

でもその根底にある「好き」という気持ちを否定してしまうと

ただひたすら相手に謝罪させることが目的になり、

そのためにはただひたすら相手を罵倒し、自分の正当性を訴え、

「さあ謝りなさいよ!私に平伏して焼き土下座して泣いて許しを請いなさいよ!」

という強硬な態度をとってしまいがちです。

 

それは避けたいですよね。

本当は仲良くしたい相手なわけですから。

そしてこのように相手を責めまくってなけなしの謝罪を得たとしても、

今度はあなたがそれを後悔し始めたりします。

 

「ああ、なんであんな事言っちゃったの・・・」

「あそこまで彼を責める必要、あったかな・・・」

「やばい、言いすぎちゃったかも・・・」

 

とか思ったりします。

そうすると「このあいだの事を相手に謝りたい!」と

また独りよがりな気持ちが暴走し始めて、

一度終わったことをさらにまたちょこまか理由をつけて

相手に連絡を取ろうとする自分が出てきたりします。

 

はっきり言って、これはウザいです。相手からしたら。

「お前があそこまで責めるから謝ったじゃん!

今度は謝らせてくれって…こいつ何なんだ?」

って気持ちにさせてしまいます。

 

何がそうさせるのかってことですけど、それは執着です。

「相手と思うように話せなかった」とか

「私のことをわかってもらえていない」とかあなたがどこかで感じていると、

自分の満足する反応を相手から引き出せるまでズルズルとその相手に執着し、

何度もなんども同じことを話し合いすることになります。

何でって、あなたが納得できないからです。

ですが、そんなあなたが納得できるような答えを相手は100パーセント返せるでしょうか?

そして返さなきゃいけない理由はありますか?ってことですね。

まあ、ないんですけどね(笑)

 

このケースではなんだかんだ言いながら、相手と仲直りしたい、という気持ちを見ています。

もしかしたら賢いみなさんはもうお分かりかもしれませんが、

こういう気持ちを抱いている時って、

相手の反応にかなり依存してしまっていますよね。

だって相手の反応によって自分の気持ちが一喜一憂してしまいますから。

 

相手が素直に「あの時はごめんね」と言ってくれたらあなたの気持ちはスーッとするかもしれません。

でも逆に相手が「何でそんなこと言われなきゃいけないわけ?」と逆ギレしてきたらあなたの気持ちはかき乱されます。

それが依存の状態ってことです。

 

私もその時は怒りと悲しみで心が押しつぶされていて、

冷静な状況がわかりませんでした。

なのでもし、これを読んでいるあなたが私のこの妄想に近い願望を抱いているとしたらちょっと危険だと思います。

 

 

 

これまでの分析でもさんざか言ってきたと思いますが、

相手はあなたと同じ気持ちでいるとは限りません。

 

また、より一層たちが悪い人もいます。

それは「あなたに酷いことしちゃったなあ、言っちゃったなあ、傷つけちゃったなあ」って自覚をしながらも「それでも謝れない」という人たちです。

 

こういう人はとても罪悪感が強く、

あなたに悪いなあと思っている程度が高ければ高いほど謝れなくなっています。

 

それは

「俺はあなたにこんな酷いことをしてしまった。

だからきっと俺は許されるはずがない」

という思い込みを相手が抱えているケースなのですが。

 

ゴールデンボンバーの「ごめん、愛してる」みたいなクソ野郎なわけです。

歌詞の一部を抜粋すると

「ごめんね君を傷つけて〜♩ (中略)〜許されるわけないから〜♩」

と彼女に酷いことをした自覚がありながら、

でも「許されるはずない」って自己嫌悪や罪悪感に苛まれすぎて

勝手に「彼女は許してくれない」と彼女を悪者に仕立てあげ、

結局自分は「ごめんね」の一言も言わないくせに未練タラタラな腐れ男なんですね。

 

あなたが何かを伝えようとしているお相手が、このような方かはわからないですが、

その可能性もありますよ、ということだけはお伝えしておきます。

 

なのであまり考えたくはないのですが、

あなたの伝えたい相手がもしこのように罪悪感が超強そうな人であれば、

言い方を工夫して伝える必要性があります。

そして、伝えることと伝えないことも明確にしていきましょう。

 

では、具体的にどうやっていくかということですが。

そこで「あなたはその相手とどうなりたいのか?」を今一度、明確にしてください。

 

1、こんなクソ野郎とは縁を切ってすっきりしたい、のか。

2、ひどいことされたと思うけどやっぱ相手が好きなんだよね。だから仲良くなりたい、のか。

3、ただ気持ちがモヤモヤしているだけで、相手とどうなりたいかとかわからない、のか。

 

私はだいたいこの3パターンしか思いつきませんでしたけど、

あなたなりの結論、もとい覚悟を持って決めてください。

 

決められたら、この3パターンについて何をしていくかを解説していきます。

 

 

1、こんなクソ野郎とは縁を切ってすっきりしたい場合

 

ここまで気持ちの書き出しや、客観的な状況を分析し、

あなたの想定している相手がいかに精神的に未熟であるかわかったことと思います。

またあなたの中にある依存心や執着心などに気がついた人もいるかもしれません。

 

今まで色々と試してご自分の気持ちを整理され、このような結論に至った方はもしかしたらこのブログなどは読んでいないかもしれませんが(笑)

ここに帰着した方は、やることは簡単です。

 

相手との関係性を切りましょう。

具体的には相手との連絡手段を断つ。

ラインやメールや電話やSNSなど、相手から連絡が来そうなツールがあればそれを退会する。アカウントを作り直し、相手には教えない。

仕事などで接する場合は挨拶や事務連絡のみし、プライベートな話題には付き合わない等、相手と距離を置く行動を取ります。

 

よくある癒着パターンとしては「相手と連絡を切りたい、縁を断ちたい!」と言いながら

「でも相手から連絡が来るんだよね。無視するのもアレだし〜」とか自分に言い訳をしていつまでもズルズル相手から連絡が取れるような可能性を残しておいて

、再度のお誘いを受けるような言動をとり続ける人がいます。

これはかなりのクソ依存子ちゃんで、結局のところそうやってズルズルする状況に身を置くことを選び続けているのは他ならぬその人自身です。

 

結局のところ全てを相手のせいにして自分は悪者にしないアレな人ですし、

自分で自分の未来を選べない、選ばない人なのでやがて誰にも相手にされなくなります。

私も相手をしたくないタイプNO1です。

 

なので、この結論に至り「相手とは縁を切るぞ!」と決めたのなら言動を一致させましょう。

日によって「やっぱ連絡先消さなきゃよかったな」なんて後悔することもあります。

でもそれは仕方のないことです。

一度は好きになった人のことですから、別れを選ぶのはつらいことです。

そして感情は日々揺れ動きますから、今日は大丈夫でも、明日には揺らいでしまうこともあるでしょう。

 

ですが、この結論に至るまでになった場合、あなたにもそれなりに理由があったはずです。

相手がクズすぎたのか、あなたの決断力が優れているのか、それともその両方かはわかりませんが、どこかに冷静なあなたがいてこの結論を選ばれたのだと思います。

だから信じてみませんか。

あなたがこの結論を選ぶに至った理由と、その判断を下した自分自身を。

 

そんなわけで、縁を切ると決めたらやることは簡単です。

相手と距離をおきましょう。物理的にできることは何でもやりましょう。

そうすることによって、あなたの本気度を相手も感じます。

そうすると向こうからはおいそれとあなたに連絡を取ることはできなくなります。

揺らいでいる時に連絡なんかされたくないわ!って人も、着信拒否するなりブロックするなり「もう連絡してくんな!」と言うなりして自分で自分の身を守りましょう。

 

それを自分でできない人は、けっきょくのところ依存心の塊だということを知りましょう。

相手のせいにしてはいけません。

どんな状況になったとしても、それを選んでいるのはあなた自身であるということを知りましょう。

「それでも、できないんですぅ〜」って人は、

うだうだ言ってないでその結論を選択したことが間違いだったのでは? と気付くといいと思います。

 

さて、縁を切るために身を切るような思いで実行された方。

実に素晴らしいと思います。本当、私はあなたを尊敬しますし、誇りに思います。

なので、縁を切り実行された方はたくさん自分をヨシヨシしてあげてください。

辛い決断だったと思います。何度もなんども、これでいいのだろうか?って悩んだり、

「もっと何かできたのでは?」って自分を責めたりしたと思います。

でも、それで良いのです。

他ならぬあなたが選んだ結論です。私はそれを応援したいですし、支持したいと思います。

 

これまでたくさん我慢を重ね、努力を重ね、なんとかしようとあがいたご自身のことを労ってあげてください。

そして「早く元気にならなきゃ」とか「早く次の人を探さなきゃ」とか、焦らなくて良いです。

今はゆっくり自分を癒すことをして欲しいと思います。

 

そして、傷が癒えてきた暁には「次はどういう人と出逢おうかな」とか

「どんな恋愛がしたいかな」とか友情だった場合は「どんな友人関係を私は欲しているのかな?」とこの先の未来を想像してみると良いと思います。

この理想を持てていると、そうと思った人が現れた場合にすぐにわかるという利点があります。

また、自分にそぐわないなあと何となくでも感じるような相手との縁が自然と遠のいていくことになると思います。

 

 

 

2、ひどいことされたと思うけどやっぱ相手が好きなんだよね。だから仲良くなりたい

 

こちらの結論を選ばれたあなた。

まずはおめでとうございます!

ご自分の気持ちに真摯に向き合い、「それでも好きだから」という気持ちと繋がれたことはとても大きな一歩だと思います。

この「相手を好きな気持ち」の自覚なくしては、関係性の修復に向かうことはできません。

 

ではこちらを選ばれた方は具体的に何をしたら良いのかと言いますと…。

これまでに書き出した「依存」の部分をまず用意します。

そしてその中から相手に伝えるところ、

伝えなくても良いところを自分なりに抜粋します。

選別し終えたら、それをIメッセージに書き換え、相手に伝える練習をしていきます。

 

具体的なやり方については、また次回。