愛着障害を克服したいブログ

35歳から愛着障害の克服を目指す。そのための取り組みや日々の心情、役立ったことなどをつらつらと。

あの時言えなかったことを言う方法〜その3〜

前回からの続きです。

 

changestep.hateblo.jp

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step1では言いたかったことを紙に書き出しました。

step2では、書いたものが読めるレベルになっていて、

言い残すことのないように全てを書きつくしました。

また、書いたものを読んでも冷静でいられるようになっています。

そしてstep3では書いたものを客観的に分析し、

自分の身に起きた出来事をあるがままに受け止めることができました。

 

今日からはその次のステップに進んでいきます。

 

 

 

step4 「私の気持ち」を「自立」「依存」「中立」に色分けする。

 

 

step3で客観的に分析をした時、なんとなく自然にこれをやってのけている方もいるかと思いますが一つ一つ解説していきたいと思います。

 

まず「自立」と「依存」と「中立」について簡単な解説をしておきます。

「自立」は自分ばかり頑張ってしまっている状態。

「依存」は相手にばかり要求をしている状態、

「中立(相互依存)」は自分も相手も大切にできている状態です。

では「自立」「依存」「中立(相互依存)」をどうやって見分けるか?ですが。

 

まず一番わかりやすいのは「依存」の状態。

俗に言う3Dがあるのは相手に依存していると言えます。

3Dとは「でも」「だって」「どうせ」です。

それから相手に対する要求も依存の状態を示します。

よく聞く文言では「相手は〜してくれない」とか

「相手が〜と言うから自分は〇〇したのに〜(〇〇してくれなかった、

と続いたりします)」とか、

自分のことを話しているのに主語が「私は〜」ではなく「相手が〜」と相手主体になっていたりします。

 

ここで私の書いた紙を見てみます。

<step2>で出したものがわかりやすいのでそちらをご覧ください。

 

<例>

 
・ドタキャンした後ってその後のフォローが大切なのに、彼は何もしてくれない。
社会人として常識がない。
・謝罪の仕方がなってない。メールだけってどういうこと?普通、再度会う約束取り付けるのが常識じゃない?
・なんで彼は連絡してこないわけ?こっちから再度会う連絡入れるのはムカつく!
・連絡を待ってしまっている自分に腹がたつ!
・これって脈なしってことだよね?遠回しに断ってるからわかれってこと!?ふざけんな!
・私を舐めるな!
 
これらの部分は、私が彼に依存している状態です。
こんな感じで色分けできたら、
次は「自分は彼のどんなところに依存しているか」を見ていきます。
先に書いてしまいますけど私は
「自分の正しさに固執して彼をコントロールしようとする」傾向がかなり強かったです。
どんな風に解析したのか、こちらも一つ一つ見ていきます。
 
 
・ドタキャンした後ってその後のフォローが大切なのに、彼は何もしてくれない。
社会人として常識がない。
・まずドタキャンした後、フォローをするのは社会人として比較的常識だろうと私は思うのですが、だからと言って彼がそれをする必要性はないと言えます。
仕事の面で関わりのある彼でしたが、私ごと仕事をブッチしても彼は構わない状況なのかもしれません。
また、個人的な連絡を絶ちたくて彼は連絡をしなかったのかもしれません。
だとしたらなおさら、フォローの連絡なんて彼は入れなくても良いのです。
 
 
・謝罪の仕方がなってない。メールだけってどういうこと?普通、再度会う約束取り付けるのが常識じゃない?
・ドタキャンした時の連絡方法についてですが、
メールだけよりも電話、電話よりも直接会って謝罪するのがお詫び上手だし
相手に対する礼儀ってもんだと私は思ってました。
なので彼がメール一本で私に連絡をしてきたことが本当に許せなくて、
しかもメールですませるってことは「私のこと大切って思ってないでしょ!?」と
私のスネスネスイッチに火を点けてしまいました。
 
「どうせ私のこと好きじゃないんでしょ、だからこんなヒドイことができるんでしょ!?」って。
でもこれは私の中の常識であって、彼がその時どんなことを思ってメールだけの連絡ですませたのか私には知りようがありません。
先に書いたように非常識な人なのかもしれないし、そもそも面倒臭かったのかもしれないし、アフターフォロオーをするという発想自体がない人だったのかもしれないし、
フォローをするという常識は持ち合わせていたとしても、
それを私にするかどうかは彼が選べることです。
なので彼は私に最低限の連絡をしました。あとのフォローや連絡の仕方は、彼が好きに決めていいことですね。
 
 
・なんで彼は連絡してこないわけ?こっちから再度会う連絡入れるのはムカつく!
・これも上記と一緒でドタキャンした場合、
キャンセルした側から再度連絡を取り付けるのが「常識」であり
「マナー」であると「私は」思っているわけです。
 
なので彼がそうしてくれないと「私は大切にされていない。私のことなんてどうでもいいんだ。」と勝手に判断をし始めてしまいます。
なので「私のことを大切にしてくれない相手」に
「こちらから労力をかけ、プライドを捨てて連絡するのは許せない」
「相手から連絡すべき!」
という気持ちが強くなっていきます。
なんども書きますけど、これは「私の中の常識」であって、
彼はそんなこと知ったこっちゃないわけです。
そして知ってたとしても連絡をするしないは彼が選べることですね。
 
 
・連絡を待ってしまっている自分に腹がたつ!
・「彼から連絡すべき!」と自分の正しさに私は囚われてしまっています。
だから自分の思う通りに行動してくれない彼に対して怒りを感じています。
またずっと彼に対してイライラカリカリしている私自身に対しても腹が立っているとは…どMですね。
「こんなことくらいも許せない私って器が狭いな」とか思って自分を責めているのですね。どうやら私は自己嫌悪が趣味なようです。
 
 
・これって脈なしってことだよね?遠回しに断ってるからわかれってこと!?ふざけんな!
・確かに脈なしで彼はこの一件を通して遠回しに断っている可能性もありますけど、
そうと決まったわけでもないですよね。
なのに私は勝手に「もう振られている」という前提で彼の行動を解釈しようとしています。
だって、「脈があるかも?」って期待しててダメだったらダメージがでかすぎますもんね。
希望は早めに捨ててしまって「彼は私のことが嫌いなんだ」とか
「どうせ好かれるわけなかった」とか思っといた方が楽なんです。
何でって? だって今までの人生、何度そうやって欲しいものややりたいことや、
好きなものや、本当に伝えたかった気持ちやわかってほしかったことに蓋をしてきましたか?
お分かりですね、幼少期からずっとそうして自分の望みなんか叶えない、
叶わない、叶わないように仕向けられたり自分で仕向けたりして生き延びてきたわけです。
なのでここでそんな癖が出ちゃうのも、まあ私らしいですね。悲しいですけど。
 
 
・私を舐めるな!
・確かにドタキャンした時にはまず直接の謝罪をして、
再度の連絡をキャンセルした側から取り付けるべきと思って生きてきた私にとって、
彼の取った行動は「私を舐めている」とも思いやすいですよね。
でも彼は私とは別の人間で違う考えのもとに生きています。
そして仮に彼が私と同じ価値観や考え方をしていたとしても、
それをするかしないか、できるかできないかは彼の考えや状況でいかようにでもしていいことです。
ドタキャンしたという行動や、その後のフォローについて
様々なネガティブ意味や「私は彼にとって価値がない」などの
無価値感を自分に植え付けているのは他ならぬ私自身ですね。
 
 
 
どうでしょうか。
こうして一つ一つ見ていくと、自分自身のことがよく見えてくると思います。
大抵私たちは「相手が〜してくれない」と思う時、被害者になっています。
ですが目をかっぴろげてそこと向き合っていきましょう。
 
 
 
 
 
 
ドタキャンに限ったことではありませんが
「社会通念上そうするのが普通だろう」と私が思っていることも、
彼からしたら「え? なにそれおいしいの?」ということもあるわけです。
 
もしくは彼からのフォローの連絡なんて待ってないで、
私から「ゴルァ!アフターケアせんか!」と鬼電したって良かったわけです。
でも私はそれをしなかったんです。
相手が何かしてくれるのをひたすら待っていました。
他に手段はいくらでもあるのに、です。
これでは彼だってどうして良いのかわからないですよね。
 
それに私とは違う常識で生きている彼ですから、
もしかしたらドタキャン後にフォローして良いものかどうかわからなかったり、
私からの連絡を待っていたかもしれません。
 
当然ですが私は彼ではないので、この時になぜ彼がこのようなことをしたのか
(もしくはしなかったのか)は私には知りえないことです。
それでもこういう相手とずっとやっていきたいと思うのであれば、
関係性を相手任せにしないという意識は必ず必要になってきます。
 
ですが長い間依存状態でいた自分に気がつかない場合、
無意識に「相手がこうするのが普通だろう!なんで私がこんなことしなきゃならないの!絶対こっちから連絡なんかしないんだからね!」なんて相手に依存していることは本当に良くあります。
 
この場合大切なのは、「心の底では彼から連絡をして欲しいと思っている私」がいることに気がつくことです。
すごくムカつくことをされているのに、
「また彼から連絡が欲しい」と思っている私がいるのです。
 
つまり、「彼のことがそれほど好きな私」がいるのですね。
でも彼は連絡をしてくれません。彼が何を考えているかわからない。
私のこと嫌いなのかな? わざと避けているのかな?
なんてネガティブに考え始めてしまうと「絶対私から連絡なんてしないんだからね!(彼から来たら考えてあげてもいいけど!)」と意地を張ってしまうわけです。
だって、自分ばっかり連絡をして自分ばっかり彼を好きだなんてシャクですものね(笑)
 
もしこれが「ドタキャンなんてするクソ野郎、こっちから願い下げだわ! 
非常識なヤツだって早めにわかってせいせいした!」
と思って彼をその場で切れる人であれば、それで良いです。
そのままその彼からフェードアウトしてスッキリ新しい出会いに向かえます。
 
「あの時言えなかったことがある相手」で何が苦しいかと言えば、
「そこまで耐えてしまわなければいけなかった何か」があるのに、
普通ならキライになってもおかしくないようなことなのに、
「でも私は彼が好き」という気持ちが深くあるからですね。
 
ひどいヤツでも見切れないのはあなたや私の中にある弱さが
そうさせることだったりしますが、
でも「なんかわかんないけど好き」なんです。
苦しいけど、悲しいけど、振り向いてくれないけど、
でも相手を「好き」な気持ちは残っているのですね。
 
だけど「こんなことされてるのにまだ好きだなんて自分を許せない!
せめてプライドは保たなきゃ!また自分から連絡するなんて女が廃るわ!
これ以上舐められてたまるか!」
という反骨精神が湧いてきたりします。
ま、そう思っても当然なんですけどね。
 
でも、この気持ちは心の奥底にある「彼とまた連絡を取り合いたい」
「彼ともう一度でもいいから会いたい」
「脈ないのかもしれないし、遠回しに断られてるのかもしれないけど、
でも諦めたくない」
「だって私は、彼が好きだから」という
 
「ただ彼を好き、だからまた会いたいし話がしたい」
という気持ちに蓋をしてしまいます。
 
だから、捨てましょう。
彼から何かをしてもらう、彼からの連絡が欲しい、という要求の塊を。
確かに、彼から連絡して欲しい。
 
それはわかるのですが、彼を好きで、彼にまた会いたいのは他ならぬ「私」です。
一旦彼のことは置いておき、「私は彼が好き」という心の奥の奥にある「好き」という感情に気づいてそれを温めてあげましょう。
この段階では彼に何をすることもありませんが、
「彼は〜してくれない」とか「彼はこうすべきよ!だって私は傷ついてるんだから!」
とかいう思いは「彼を好きな私」でなければ抱かない感情です。
だって無関心な相手から同じことをされたとしても、何も感じないでしょう。
悔しくても、情けなくても好きなんですよね、彼のことが。
 
だから、それに気が付きましょう。
「私は彼が好き」
「俺は彼女が好き」
 
まずはそれを認めたところから、本当に伝えたかった気持ちを探り出していきましょう。
 
依存の裏には相手に対する「期待」があります。
でもその「期待」ってどこから来るのかな?
自分は本当はどうしたいのかな?
何を彼にわかったほしかったのかな?
というところに注目してみて欲しいと思います。
 
 
長くなってしまったので今回はこの辺りで。
次回は、自立と中立の色分けを行います。