愛着障害を克服したいブログ

35歳から愛着障害の克服を目指す。そのための取り組みや日々の心情、役立ったことなどをつらつらと。

あの時言えなかったことを言う方法〜その3.5〜

前回からの続きです。

 

changestep.hateblo.jp

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サクッと終わらせるはずだったのに長くなっているこのシリーズ。

今回もおつきあいいただければ嬉しいです。

 

さて。前回までに言いたいことを紙に書きなぐり、それを精査し、

自立、中立、依存に色分けしよう!という段階に入りました。

今回は自立と中立に色分けします。

実はこの色分けで大切なのは自分が相手に依存しているところを発見することなので、

今回の自立と中立の解説はアッサリ目にしていますがご了承ください。

 

一応復習ですが「自立」は自分ばかり頑張ってしまって人に頼れない状態、

「中立」は相手にも自分にも優しくできている状態です。

 

見分け方としては「自立」ですと「相手はOK、私はNG」という無意識の反応をしていることが多いと思います。

例えば誰かとケンカをした時にお互いに悪いところがあるにもかかわらず

「私が悪かったから」とか「相手を傷つけてしまって申し訳なくて死にたい」とか、

自分ばかりを責めて相手をかばっているような状態とでも言いましょうか…。

 

実は依存よりも自立は見分けにくかったりします。

普段から自立的な人はこういうものの見方を普通にしてしまうので、

一人れず自分に厳しく接してしまっていたりするので。

 

中立の見分け方としては「相手もOK、私もOK」というスタンスかどうかです。

「相手がなんかムカつくことしてきたけど、私もムカつく物言いすることもあるし

まあしょうがないよね、お互いさまだし!」と

相手も自分も責めたりせず、そのまま受け入れられているという状態です。

 

 

それでは、なんとなくわかったところで

step2で書き出した私の気持ちを色分けします。

「自立」は青字、中立は緑字です。

 

 

 

・ドタキャンしたのは許せないけど、何か事情があったのかもしれない

・忙しい中でそれが彼にできる精一杯の事だったのかもしれない

・そもそもそれをすることは彼の義務だったのだろうか、

 私が無理にお願いをして、彼は善意でやってくれていたことではないだろうか

・私にも悪いところがあったかもしれない。

・私も当日になるまで確認の連絡をしなかったしなあ。

・私の誕生日ということで、相手は困惑していたのかもしれない

・私が彼に踏み込み過ぎたのかもしれない。

 

・彼は過剰に要求されていると感じたかもしれない

・彼は私に何かプレゼントを用意しなければ、とか素敵なお店を探さなくちゃとかプレッシャーを感じていたかもしれない。また、探す時間がなかったかもしれない。

そしてそれを私に言い出せなかったのかもしれない。

・彼は仕事の資料が出来上がっていなかったのかもしれない。

そしてそしてそれを私に言い出せなかったのかもしれない。

・ドタキャンした後ってその後のフォローが大切なのに、彼は何もしてくれない。

社会人として常識がない。

・謝罪の仕方がなってない。メールだけってどういうこと?普通、再度会う約束取り付けるのが常識じゃない?

・なんで彼は連絡してこないわけ?こっちから再度会う連絡入れるのはムカつく!

・連絡を待ってしまっている自分に腹がたつ!

・これって脈なしってことだよね?遠回しに断ってるからわかれってこと!?ふざけんな!

・私はすごく楽しみにしてたのに!バカ!●ね!許せない!

・私を舐めるな!

・この●ゲ!

 

 

 

こうなりました。

・この●ゲ! は完全なる悪口なのでここではどこにも分類しませんでした(笑)

 

 また、アンダーラインの引いてある部分はきっちり色分けすることが難しいと感じた部分です。

ここに関しては受手、つまり私の精神状態や

「その時私がどう感じたか」で考え方が変わってきてしまう部分と

私は認識しています。

 

ではこちらも一つ一つ解説をつけていきます。

 

 

◆◆◆

 

・ドタキャンしたのは許せないけど、何か事情があったのかもしれない

・忙しい中でそれが彼にできる精一杯の事だったのかもしれない

 

・自分のムカつく気持ちがあることを認められている。

けれど同時に相手にも何か事情があったのかもしれないと思いやることができているので中立。

 

・そもそもそれをすることは彼の義務だったのだろうか、

 私が無理にお願いをして、彼は善意でやってくれていたことではないだろうか

 

・中立に分類するか最初はとても迷いました。

ですがじっくり自分と向き合うと、

私自身に対してすごく厳しく接しているのでは?と感じるようになったため

自立に分類しました。

 

私との約束を、彼は仕事上の義務感でしたかもしれません。

ですが相手も大人の男性です。本当に私の誘いが嫌なら断ることもできるわけです。

また、彼も私同様、善意だけで何かをするような「いい人間」ではないと思います。

また、私にも下心がありましたが、多分この約束を取り付けた時は

彼にも何かしらの利点があったのだと思います。

 

私のたった一つの約束の取り付けを「無理にお願いしてしまったのでは…」と

必要以上に自分を責めて痛めつけてしまっています。

ここでのスタンスは「私が悪い、彼は悪くない」と

私はNG、彼はOKと彼寄りになっていて私自身にまったく優しくないので「自立」

 

 

・私にも悪いところがあったかもしれない。

・私も当日になるまで確認の連絡をしなかったしなあ。

・私の誕生日ということで、相手は困惑していたのかもしれない

・私が彼に踏み込み過ぎたのかもしれない。

 ・彼は過剰に要求されていると感じたかもしれない

 

・このあたりもほぼ同じで、「私はNG、彼はOK」という立場を取り続け、

自分いじめを加速させているので「自立」

・確かに私にも悪いところは山ほどあったと思います。

でも彼も大人ですから私の悪いところや気に入らないところや

プレッシャーを感じるような部分はやんわり断ったり退けたり、

もしくは直接的に断ったりすることもできたわけです。

でも彼はそうしませんでした。

彼もまたそれを選択したわけですからケンカ?両成敗ですね。

 

仮に私が悪いのなら相手にも悪いところがありました。

また、これは私が勝手に想像した相手の気持ちなので、

彼がこの時こう考えていたかは知りようがありませんしね。

 

 

・彼は私に何かプレゼントを用意しなければ、とか素敵なお店を探さなくちゃとかプレッシャーを感じていたかもしれない。また、探す時間がなかったかもしれない。

そしてそれを私に言い出せなかったのかもしれない。

・彼は仕事の資料が出来上がっていなかったのかもしれない。

そしてそしてそれを私に言い出せなかったのかもしれない。

 

・こちらも分類に迷いましたが、基本的に相手のことばかり思いやっていて私に対しては何のフォローもしていないので「自立」です。

彼が勝手に感じてしまったプレッシャーを思いやれるのは私の優しさでもありますが、

この時彼がなにを考えていたかなんてわかりません。

わからないことを取り上げて自分を攻撃する材料にしてしまっています。

誕生日にドタキャンされたのにさらに自分を責めまくっているなんて、

なんだか私がかわいそうですね。

 

 

・「そしてそれを私に言い出せなかったのかもしれない。」

・これは「自立」とも取れますが「中立」に入るためには大切な視点です。

自分の状態が悪いとこれも「自分に優しくない、自己攻撃する材料」にしてしまいそうな諸刀の剣になりそうなので取り扱い注意ではありますが。

なのでかなり分類に迷いましたが、

私自身が傷つきながらもなんとか相手を理解したい、

偏った自己攻撃から抜け出すために「相手にも事情があったんだろう、冷静にならないと」という視点をどうにか持とうと頑張った結果の気持ちなので、

それを認めてあげることにしました。

私って偉い!優しい!

 

そして一番のポイントは「相手には何らかの事情があったんだろう。」という視点を持ちながらも

「でもそれを私には言い出せない何かがあったのかもしれない」

(もちろん彼はわざと言わなかったのかもしれない)

(私にそれを言うような義務もない)

という視点を持てたことです。

 

彼に何かの事情があろうとも、何の事情もなかろうとも、

それを私に言うも言わないも彼の自由、ということは散々言ってきました。

でも彼は「私には言えない」と思ってしまう何かがあったのかもしれません。

私もまた、悲しいかな自分の嫌っている母親のような過干渉で支配的な接し方を

彼に対してしてしまっていました。

それで彼は私には言い出せないと感じさせてしまったかもしれません。

この部分は自分の反省点として持っておきます。

 

すごく悲しいのですが、愛着障害のある人は他人に対して

無意識に過干渉だったり支配的だったりコントロールしようとしたりしてしまいがちです。

それはまあ身近な人、多くは家族、母親、父親との関係性の中で

「そうすることが愛なんだ」「そうやって人間関係を築くものだ」と勘違いして出来上がったものなので仕方がないのですが、

「そういう部分があるんだ」ということを認識しておくだけでいいので知っておくと良いと思います。

 

この視点が抜けてしまうと、人間関係の中で何かがあった時に

いつまでたっても「あいつが悪い、私は悪くない!」

と相手を攻撃し支配する一方で自分を守るだけのクソ野郎に成り下がってしまいます。

そう私の大嫌いな、過干渉で支配的な母親のように。

そしてあなたの大嫌いなあの人のように…です。

 

そ〜んなのは イ・ヤ・だ!!(アンパンマンの歌)

 

 

ということで、自分の中にある

「相手に干渉して支配してコントロールしたがる自分がいることに気がついた私」は

偉い!

と褒めまくり、そして忘れずにいましょう。

これに気付けるかどうかは、本当に大切な一歩になると思います。

 

 

◆◆◆

 

 

さて。分析した結果パッと見、私の場合は「自立」と「依存」が半々くらいで、

「中立」が少ないことが見て取れます。

愛着障害についていろいろ調べている方はご存知かもしれませんが、

まさにこの両極端さが人間関係において苦しみを生みだしてくるのですね。

 

なんで両極端になると苦しいのか?って言ったら人は理不尽なものだからです。

このブログで何回も書いてますけど、全てが白か黒か、

私が100パーセント正しくて相手が100パーセント間違っているなんてことはないからです。

人間関係は数学じゃありません。なので絶対的な「解」があるわけじゃないのに、

どういったわけか私たちはそれがわからないまま成長してしまいました。

まあ私の場合、この年になるまでわからなかった理由は過干渉な母親にあります。

ずっと私は母親が絶対的な「正義」であり「解」であり、

そこから外れた行動や母の思惑通りの選択をしない私は

「悪」であり「不正解」であり「100パーセント私が悪い」という風に扱われ続けたため、その極端な人間関係の築き方を踏襲してしまっていたからですが。

 

 

少し話が逸れましたが。

私たちは「こうしなきゃいけない」とか「こうした方がいいはず」とか、

日々いろいろな社会のルールや制約によってどう行動するか思考的に判断して生活しています。

ですが、人間はどうしたって完璧ではありません。

なので「明日カラオケ行かない?」とか誘われて特に何も考えずに「いいね!行こう!」とかノリノリで返事をしたけど、

当日になったら「やば〜、思った以上に疲れてる。カラオケどころじゃねーよ」って気分になったりします。

そこで「ごめん、今日は疲れてるからパス!」と言うか

「でも約束したし、断るのも悪いよなあ、、」と参加をするかは本人の意思でどちらにも転がります。

 

この「どちらにでも転がる状態」を勝手に私は「グレーゾーン」と呼び名をつけているのですが、この「グレーゾーン」の許容範囲が広く、

かつ柔軟に対応できる人が人間関係の上手な人なんだと勝手に思っています。

 

なのでこの「グレーゾーン」を拡張していこうじゃないか、というわけです。

文字は緑色ですけどね。

 

 

さて、次回はこの分析結果をもとに、いよいよ「言えなかったことを言う」アプローチに入っていきます。

次の回には一番大切な「相手とどうなっていきたいのか?」という

あなたの願望が運命を左右しますので、「言いたいことが言えなかったあの人」と

「今後あなたはどういう関係になっていきたいか」を今一度考えておいてください。

この「どうなりたいのか?」という希望により、

当然ながら相手に対するアプローチは変わりますよ!