愛着障害を克服したいブログ

35歳から愛着障害の克服を目指す。そのための取り組みや日々の心情、役立ったことなどをつらつらと。

あの時言えなかったことを言う方法

愛着障害があると、依存している相手に「言いたくても言えずに我慢してしまったこと」というのが山ほどあると思います。

 

それは

・相手のことを好きと言うことだったり

(好き好きと言いすぎたら相手に舐められる、うざがられてしまうのでは?と思って控えてしまう)

・こんなことしてもらって嬉しかった

(嬉しいと思ったけどその時にありがとうって言ったから伝わってると思う)

というポジティブなのものから

 

・なんでこんなことされなきゃいけないの?死ねばいいのに

・あの時あんなこと言われた(された)けど、その時は流してしまった。

でも後から考えたらやっぱりムカつく!腸が煮えくり返って寝ても覚めてもその出来事ばかり考えてしまって苦しい!

というような屈辱的だったり、自分を認めてもらっていないような虚しさだったり、

悔しさだったりというネガティブなものまで様々あると思います。

 

その感情を感じた時、その場で言えればそれが一番良いのですが

何しろ小さい頃から自分の素直な気持ちや感情を表現したらぶっ叩かれたり

全否定されたり、なんだかんだ理由をつけて干渉され自分の感情を捻じ曲げられたり、

喜ぶことを禁止するような親の支配のもと過ごしてきた愛着障害の人にとっては

「その時感じたことをありのまま表現すること」が難しかったりします。

 

特にそれがネガティブな感情だったりすると尚のこと。

うまく怒りを表現できない、相手に対してムカつくのにその場で流してしまう。

でも顔で笑って心で泣いている般若がそこにはいるので、

ムカつくことをしてきた相手を心の底からは許せなかったりします。

そして「そんな小さなことも許せない私は、人間としての器が狭いのでは…?」

などと考えて自己嫌悪に陥ってしまったりすることもあるかと思います。

 

そうなってしまうと、とても辛いですよね。

 

もともとが普通の「大人」とは違う「親」に育てられてしまったが故に抱える痛み、

苦しみであると思います。

自分を肉体的、精神的に痛めつけるような親でも、

小さい頃の「私」は必死に愛してこなければならなかったわけです。

 

なので「この親はおかしい」とか

「この親は私に辛く当たってくるけど、本当は私のことを愛していないのでは?」とか

「こんなことされるなんてありえない!ムカつく!親●ね!」とか

「おかしな人」に対して疑問を持ったり怒りを感じたりすることを

「いけないことだ」と自分に禁止していたり、

「私が悪い子だからだ。相手(親)は悪くないんだ」

と必死で自分を悪者に仕立て上げ、親(や相手)をかばったりしてしまいます。

 

 

私も長年「変な人」に対して怒りを表現することができないでいました。

そしてずっと「自分が悪いからこんなことされても仕方ないんだ。

自分に悪いところがあったから相手はそうしたんだ」と相手のことばかりを優先し、

自分の「辛い、悲しい、ムカつく。こんなことされるいわれはない」

という感情に蓋をしてきました。

 

 

そして言いたいことを我慢し続けてきました。

そうすれば嵐は去ると思っていたからです。

 

でもその結果。

相手はどんどん増長し、こちらが譲ることばかりが増え、

なおかつ相手は「してもらって当然」という態度で感謝も敬いもなく

自分がどんどん疲弊していくだけとなりました。

 

そして

「なぜ私はこんなにも譲歩をしているのに、相手は私を思いやってもくれないのか?」

「いつもいつも私ばかりが我慢をして相手は好き勝手に振舞っている」

「「お前といると楽だ」とか言われるけど私は「お前といる時が一番しんどいんじゃボケ」」

という状態になっていきました。

 

 

じゃあ、その苦しみから抜け出すにはどうしたらいいのか?ということですが。

自分の気持ちを相手にうまく言えない状態にある場合、

ステップを踏んでいくことを提案したいと思います。

私のハンドルネームでもあるように、changestep、自分が変わろうとする時は

段階を踏んで挑戦することが大切だと思います。

 

仕事も何も同じですが、ど素人で普段運動をまともにしていない人が

いきなり「よし、マラソン走ろう!」と思い立ったとしても

「アンタ、そりゃ無茶やがな」って話なのです。

遠回りに思えても、フルマラソンする前には準備運動をして

ランニング用のシューズを買って、

毎日ウォーキングやジョギングをして基礎体力をつけて

それから5キロメートルのマラソンに挑戦をして…だんだん距離を伸ばしてようやく42.195キロに挑戦するのです。

運動だと「何を当たり前のことを言ってるんだ?」ということでも

目に見えない人間関係のこと、特に自分の苦手な「嫌だったこと、その場で言えなかったこと」を伝えるということはマラソンで言ったら42.195キロを初マラソンで4時間切りで走ることと同じです。

何のこっちゃって感じですが、慣れていないうちはすごく難しく感じるゴール、

だということです。

(慣れてしまえばできるようになることなのですがね。

私や今このブログを読んでいる人はやはり初心者らしく準備運動から入りたいものです。なぜなら、それが怪我をしないで、必要以上に傷ついてしまって

「やっぱやめる!一人で生きていくもん!」って投げ出さないために大切なことだと思うので)

 

で、前置きが長くなってしまいましたが(え?いつもですか?)

「あの時言えなかったこと」を伝えるためのまず最初のステップを紹介したいと思います。

 

 

どうやって伝えるか? 〜伝える方法〜

 

step1、まず紙に書く

 

以前どこかの記事に書いたかもしれませんが、

自分の素直な気持ち、その時に感じたことを率直に、偽らずに紙に書きます。

私の場合で恐縮ですが、今までもさんざかネタにしているので

ドタキャンされた時の気持ちなどを例にしてみます。本当に素直に書きます。

例:は?ありえないんだけど!ドタキャンとか人として最低の行為なんだけど!?

しかも仕事関係でまた私と会うのにフォローもなしとかこいつ馬鹿じゃね?

ってか●ねばいいのにクソ野郎!お前の上司にチクってやろうか!」

この後ドタキャンした奴をどうやって社会的に痛めつけようかの妄想が始まったりしますがそれは置いておくことにします。

ここには、何を書いてもいいです。

ブログには載せられないような放送禁止用語だったり、

ダイレクトに相手を呪う言葉だったり、恨みつらみ、悲しみ、屈辱感、

復讐心などなど、あるがままに書いていきます。

 

書いているうちに本当に腸が煮えくり返っている最中だと、

筆跡が荒れに荒れたり、ペンの芯が折れたり、

書いている紙が破れてしまったりすることもあるかと思います。

でもそれはそれだけあなたの感情が動かされた、

つまり本当にあなたは辛い思い、嫌な思いをし、

でもそれを相手にぶつけずに自分の中に収めてあげた、

あなたの頑張りの証拠だと思って、どんなに荒ぶった内容、文字、

紙の状態になったとしても

「ああ、それだけ私は辛かったんだなあ。でも頑張ったんだなあ、偉いよなあ」

って自分をヨシヨシしてあげてください。

自己嫌悪に陥ったり、「紙を破いてしまった。。。」とか罪悪感を感じたりしなくて大丈夫ですので、ありのままの自分のその時の気持ちを受け入れてあげてください。

 

 

step2、書いたものを読みかえす、または捨ててしまう

 

1、で素直な気持ちを出し切った後、意外とスッキリしてしまって

「こんなことにこだわっていたなんて馬鹿らしい」とか

「こんなクソ野郎に関わっている方が時間の無駄では?」とかいう気持ちが湧き上がってきて案外「さっ、ご飯作ろ〜♪」と気持ちの切り替えができたりします。

 

でもそうならない時ももちろんあります。

2、では書いても切り替わらなかった、もしくはどんどん怒りが湧いてきた、とか

やっぱり「この気持ちだけは相手に伝えてわかってもらいたい」とか、いろいろな気持ちが湧いてきた場合について書いていきます。

 

さて紙に書いても落ち着かなかった場合ですが、

まず荒ぶっていて文字が判別できないレベルの場合は、

伝えたい相手のことを思い浮かべながら「○○死ね!」とか叫びながら

ビリビリに破って捨ててしまうとか、

あなたの気の済む方法で処分してください。

そしてまた湧き上がってくる気持ちがあるのであれば、

step1、に戻ってなんども紙に書きます。

気持ちが落ち着くまでそれを繰り返します。

文字が判別できるレベルになったら、この2のステップへ進んでください。

 

もし読み返せるような状態(文字が判別できるレベルで書けている)ならば、

1日〜2日後にそれを読み返してみます。

読み返してみて「ふむふむ、そりゃ〜そういう気持ちにもなるよね、しょうがない」と冷静に思えたなら次のステップへ進む準備ができているのでstep3へ進みます。

 

もし読み返している間に別の感情…例えば罪悪感とか、

相手を思いやる気持ちとか、悲しみとか、が出てきたのであれば、

空いているスペースにその気持ちを書きます。

ここでは言いたいことを全部出し切るつもりで書いてください。

後悔のないように。

ここで書けなかった気持ちを相手に直接言うことは

はっきり言ってしまとできないと思うので。

だって紙にさえ書けないくらい押さえつけてきた気持ちです、

本人を目のまえにして直接言うなんてことができるでしょうか。

 

なのでどんな些細なことでも良いので「自分はその時どう感じていたのか?」

「相手に何を言いたかったのか、何をわかってほしかったのか?」を

自分に問いかけ続け、丁寧に自分の気持ちを汲み取ってあげてください。

 

また、読み返している間に再び怒りが湧いてきて

「もっとあれも言ってやりたい!」とか

「もっとこう言う言い回しにして最大限傷つけてやりたい!」とか思ったのであれば、

やはり空いているスペースや別の紙などに付け足したいことを書きます。

書いたらやはり見直して、「ふむふむ」という気持ちになるまでこれを繰り返します。

納得できる仕上がりになったと思えたらstep3へ進みます。

 

ちなみに私の場合ですと

・ドタキャンしたのは許せないけど、何か事情があったのかもしれない

・忙しい中でそれが彼にできる精一杯の事だったのかもしれない

・そもそもそれをすることは彼の義務だったのだろうか、

 私が無理にお願いをして、彼は善意でやってくれていたことではないだろうか

・私にも悪いところがあったかもしれない。

・私も当日になるまで確認の連絡をしなかったしなあ。

・私の誕生日ということで、相手は困惑していたのかもしれない

・私が彼に踏み込み過ぎたのかもしれない。

 

・彼は過剰に要求されていると感じたかもしれない

・彼は私に何かプレゼントを用意しなければ、とか素敵なお店を探さなくちゃとかプレッシャーを感じていたかもしれない。また、探す時間がなかったかもしれない。

そしてそれを私に言い出せなかったのかもしれない。

・彼は仕事の資料が出来上がっていなかったのかもしれない。

そしてそしてそれを私に言い出せなかったのかもしれない。

・ドタキャンした後ってその後のフォローが大切なのに、彼は何もしてくれない。

社会人として常識がない。

・謝罪の仕方がなってない。メールだけってどういうこと?普通、再度会う約束取り付けるのが常識じゃない?

・なんで彼は連絡してこないわけ?こっちから再度会う連絡入れるのはムカつく!

・連絡を待ってしまっている自分に腹がたつ!

・これって脈なしってことだよね?遠回しに断ってるからわかれってこと!?ふざけんな!

・私はすごく楽しみにしてたのに!バカ!●ね!許せない!

・私を舐めるな!

・この●ゲ!

 

 

とかです(笑)

※ちなみに私は頭髪の薄い男性は嫌いなわけじゃありませんのであしからず…。

長くなりすぎてしまったのでstep3以降はまた次回。