愛着障害を克服したいブログ

35歳から愛着障害の克服を目指す。そのための取り組みや日々の心情、役立ったことなどをつらつらと。

あの時言えなかったことを言う方法〜その4.5〜

 前回からの続きです。

changestep.hateblo.jp

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相手と向き合ってもっと仲良くなろう!と選択した時はこちらを試してみてください。

 

1、「依存」の部分をIメッセージに書き換える。

 

そもそもIメッセージって何?ってどこかで説明したか忘れてしまったのですが、

一応解説をしておきます。

Iメッセージとは、単純に言ってしまえば「主語を『私は〜です』と、

常に主語を「私」にしたメッセージのこと」です。

 

私たちは相手に依存している状態にある時、その主導権は相手に渡っています。

そうするとどうなるかと言うと、物事の決定権を相手が握っているわけですから

文章に起こすと主語が「彼(相手)」になるわけです。

「彼は〜と言った」とか「彼に〜された」とかよく言いますよね。

 

ですが心理学的には「起きている事象は全て自分がそれを選択している」と解釈しますので、たとえ彼にどんなに酷い扱いを受けていようが、

どんな苦境に立たされていようが、

「その苦しい状態は自分自身が選択している」というものの見方をします。

そのように自分にフォーカスすることなしにして物事は解決しないわけです。

 

心理学じゃなくて他の学問の中には「いやいや。相手が悪いでしょ」と説くものもあるかもしれませんが、残念ながら私はそれを知りませんので、

ここではやはり心理学的なアプローチをしていきます。

 

さて、これまで分析した紙を手元に用意します。

これまでのブログで「書いたものを捨てずに取っておいてください」とアナウンスした記憶があやふやなので、

もしかしたら捨ててしまった方もいるかもしれません。

その場合はごめんなさい。

そして「依存」状態にあるところ、赤字の部分をIメッセージに書き換えていきます。

 

私の例ですと以下の部分です。

 

・ドタキャンした後ってその後のフォローが大切なのに、彼は何もしてくれない。

社会人として常識がない。

・謝罪の仕方がなってない。メールだけってどういうこと?普通、再度会う約束取り付けるのが常識じゃない?

・なんで彼は連絡してこないわけ?こっちから再度会う連絡入れるのはムカつく!

・連絡を待ってしまっている自分に腹がたつ!

・これって脈なしってことだよね?遠回しに断ってるからわかれってこと!?ふざけんな!

・私はすごく楽しみにしてたのに!バカ!●ね!許せない!

・私を舐めるな!

 

これも一つ一つ、書き換えます。

 

・ドタキャンした後ってその後のフォローが大切なのに、彼は何もしてくれない。

社会人として常識がない。

・私はドタキャンをした後はその後のフォローが大切だと思う。

 でも「彼は何もしてくれない」と私は思った。

 また「彼は社会人として常識がない」と私は思った。

 

・謝罪の仕方がなってない。メールだけってどういうこと?普通、再度会う約束取り付けるのが常識じゃない?

・私は「彼は謝罪の仕方がなってない」と思った。

 私は「彼がメールだけの連絡しかしてこないとはどういうことだ?」と怒りを感じた。

 私は「普通、再度会う約束を取り付けるのが常識じゃない?」と思った。

 

・なんで彼は連絡してこないわけ?こっちから再度会う連絡入れるのはムカつく!

私は「何で彼は連絡してこないわけ?」と思った。

私は「こっちから再度会う連絡を入れるのはムカつく!」と思った。

 

・連絡を待ってしまっている自分に腹がたつ!

私は「彼からの連絡を待っている私自身」に腹が立つ。

 

・これって脈なしってことだよね?遠回しに断ってるからわかれってこと!?ふざけんな!

私は「これって脈なしってことだよね?」と考えた。

私は「これって(彼が)遠回しに断っているから、それを私にわかれってこと!?」と感じて「ふざけるな!」と怒りが湧いた。

 

・私はすごく楽しみにしてたのに!バカ!●ね!許せない!

・私は(彼に会えるのを)すごく楽しみにしていたのに会えなくて悲しかった。

・私は彼を「バカ!●ね!許せない!」と思った。

 

・私を舐めるな!

・私は「彼に舐められている!」と感じて怒りが湧いた。

 

 

この依存の部分をIメッセージに書き換えるという段階は、

実はこれまでのステップの間に自然とやってのけていた、

という方もいらっしゃるかもしれませんが、大切なところなのでちゃんとやってみました。

 

これは全て「私がこのように思った」とか「私はこのように感じた」とか、

全て「私だけの世界」の中で起きているものの見方である、ということがわかるとおもいます。

 

これまでしつこく言ってきて、また今日も言いますけど

「自分が思っていることを、相手も同じように思っているとは限らない」わけです。

そうすると、もしかしたら相手は違う見方をし、違う考えのもと行動したのだろうということがわかってきます。

 

起きてしまった出来事に対して、注釈を加えるのは自分自身でしたね。

「彼は私のことを嫌いなんだ。だからこんなことするんだ」と自分で自分をメッタ刺しにするんでした。

 

そしてそのメッタ刺しにする自分に気がつくために、

このIメッセージというのは有効に働くことがあるなあと私は思ったわけです。

 

また、このIメッセージに書き換えたことによって相手に言うべきことと、

そうでないことの区別もつけやすくなったのではとおもいます。

つまり、自分の勝手な思い込みでメッタ刺しにしている部分は

本来は相手には何ら関係のないことなので、

その部分を取り出して「私は傷ついた!」とか相手に伝えたり、

相手の行動に関して「何でこんなことするの!?」と説明や謝罪を求めたりするのは筋違いだな、とわかるのです。

 

いまいちなんのこっちゃ?とわかりづらいかもしれませんけど、

私の例で言ったら下記の部分は相手に言わなくてもいいところだなと判断をしました。

 

・ドタキャンした後ってその後のフォローが大切なのに、彼は何もしてくれない。

社会人として常識がない。

・謝罪の仕方がなってない。メールだけってどういうこと?普通、再度会う約束取り付けるのが常識じゃない?

・なんで彼は連絡してこないわけ?こっちから再度会う連絡入れるのはムカつく!

・連絡を待ってしまっている自分に腹がたつ!

・これって脈なしってことだよね?遠回しに断ってるからわかれってこと!?ふざけんな!

・私を舐めるな!

 

oh…なんということでしょう。9割8分、相手に言わなくてもいいことばかり。。。

きゃっ、依存ってコワーイ! なんて思うわけです。

そして彼に伝えてもいいかなと思ったのはこれだけです。

・私はすごく楽しみにしてたのに!バカ!●ね!許せない!

 

シンプル〜。そしてこれは既にIメッセージに書き換えてありますから、

相手に伝える時はこのような言い回しで伝えようかな、なんて考えるのです。

 

「私は(あなたにに会えるのを)すごく楽しみにしていたから、

会えなくて悲しかったです」

 

ここで賢いみなさんの中にはある気づきが得られた人もいるかもしれませんね。(遠い目)

それは、実はドタキャンされたその時に感じていた、

素直で率直な私の気持ちとまるっきり一緒やんけ! ということに。。。

 

 

なんでドタキャンされて怒っているのに、それを言い出せなかったのかというと。

ドタキャンされる⇨許せないと思う。なんで許せないのか?って言ったら

相手のことを好きで「やっと会えると思って楽しみにしてた」のにそれが叶えられなかったから。

そしてなんでそれを素直に言えなかったのかと言ったら

「率直な気持ちを言って、相手に理解されなかったら悲しい」とか

「こんなことを言ったら相手に嫌われてしまうのでは?」と恐れや不安を抱いていたから。

つまり「相手に嫌われたり、理解されなかったりすると苦しい私」がいるわけです。

なんで相手に嫌われたり、理解されなかったりすると苦しいのかといえば、

その相手のことが好きだからです。

 

結局お前、いつも「彼のことが相当好きなんジャ〜ン!」って結論にしか行かないやんけ! とか言わないでくださいねw

 

それくらい、相手を深く愛したいという思いにあふれた人なんです、

愛着障害と言うのは。

元をたどれば、あなたを苦しめた親や恋人や友人やなんやかんやの人間関係の中で、

あなたはいつも必死に誰かを愛そうと頑張ってきたんです。

でもなんの理由かわからないけどうまくいかなかった。

相手を好きだという思いがあり、相手を愛しているという思いが強くあるけれど、

うまく行かなかったんです。

 

それはあなたが悪いんじゃないことが殆どです。

ですが、なんどもうまくいかないことが重なると、私たちは諦めてしまいます。

「人を好きになったって苦しいだけじゃない!」と反発したくなります。

「愛しても報われないなら、愛することをやめてやる!」と自分の中にある愛情に蓋をしてしまうのです。

 

だから、そこを超えて「結局私って、あいつのこと好きなんじゃん…ムカつくけど!」

という気持ちと繋がれるだけでスッと楽になったりします。

別にいいんです。どんだけダメ男やダメ女に泣かされてきたとしても、その人を選んでいるあなた自身がいるのです。

あなたが選ぶくらいの人ですから、相当魅力的な人なんです。

それ、早めに認めちゃいましょう、ムカつくけど(笑)

 

そして、「その人のこと、なんやかんやあっても好きなんだ」と腹をくくって

仲直りへの道へと入っていくわけです。

ここまで自分の気持ちとコミットメントできると、

これから先、あなたがすることの中で大切なのは

相手に自分のしたことの否を認めさせることじゃありませんし、

そこを責め立てて相手に謝罪させることじゃありませんよね。

 

「これから先の二人が、どう幸せになっていくか」とか

「どうやったら楽しく暖かく笑顔の二人でいられるか」とか

相手との明るい未来のために今がある、ということが見えてくると思います。

 

そうしたら、どうしたらいいの?ってことですが。

じゃあ自分の感じた悲しい気持ちは、やはり伝えちゃいけないわけ?と思ったかもしれませんが、そんなことはありません。

伝えていいですし、ぜひ言いましょう。

その時はIメッセージを使って伝えることと、

それから「どうしたら二人が幸せか?」とか「こうしてもらうと嬉しい」とか、

今後同じことが起きた時にどうしたら良いのか、自分はどうして欲しいと思っているのか、を合わせて伝えることです。

 

この「じゃあ次は同じことにならないためにどうしたら良いのか?」を伝えることをせずに「そんなこと言わなくてもわかれよ!」と思うかもしれませんが、

それは相手への依存であり甘えであることを知りましょう。

相手はあなたの親じゃありませんし、ましてやあなたの親ですらあなたの気持ちを100パーセント理解はしてくれなかったでしょう。

赤の他人ならなおさら、伝えなくてわわかってもらえません。

 

そして、こうやってみていくと私の場合は次のことを伝えるわけです。

 

・私はすごく楽しみにしてたのに!バカ!●ね!許せない!

 

 

 「私は(あなたにに会えるのを)すごく楽しみにしていたから、

会えなくて悲しかったです」

「だから、埋め合わせの日程を作ってね!●月✖︎日はどう?」

 

と、こんな風に。

 

バカ!●ね!許せない!

という部分は「代わりにこれしてくれたら私は許してあげるわ❤️」っていう代替案をあなたなりに考えて伝えてください。

 

人によってはそれが「じゃ、バーキン100万個買ってね!」ってことかもしれませんし「某テーマパークで恥ずかしい耳を付けながらデートしてね!」ってことかもしれませんし、それはもう、あなたのお好きなことを提示してください。

 

ま、この代替案ですら必ずしも相手に通るとも限りませんけども、ということは頭の片隅に入れておいてください。

ですが、一度あなたに対して悪いことしちゃったなと思っている場合などは高確率でこのお願いは聞いてもらいやすくなると思います。

 

 

3、ただ気持ちがモヤモヤしているだけで、相手とどうなりたいかとかわからない

 

ここにたどりついた方。お疲れさまでした。

実は私も最初はここでした。

 

・相手のことを好きな気持ちはまだあるような気はするんだけど、

でももうどうでもいいような気もする。とか

・関係性を修復したいし、できるような気もするんだけど何だか疲れちゃった。とか。

 

そんな感情が湧いてきているのかもしれません。

もし相手とどうなりたいのかわからないな〜ってことであれば、

もしかしたら「わからないでいることで得られる利点」が何かあるのかもしれません。

 

この先を決めなければ「もしかしてまだ脈あるかも?私の頑張り次第でどうにかなるんじゃないか、でもちょっと怖いな〜」なんて、淡い恋心を抱き続けることができたりします。

好きな人すらいない状態より、少し辛くてもまだ誰かを好きでいたい、

だってその方が楽しいから。ということもここに帰結したりします。

 

ま、現状わからないなら、わからないままで良いと思います。

あなたは賢いですし人を愛せる人です。

飽きるまでこの「どうしたら良いのかわからないの〜」という状態を満喫し尽くしたら、自ずと自分の進みたい方向がわかってくると思います。

なので「今はまだわからない」という今しか味わえない感傷を味わい尽くしてみてください。

 

ここでも大切なことは「今後どうしたいかもわからないなんて私ってダメだわ〜」と自分を責めないことです。

「わかんないけど、しょうがないよね。今混乱中だし」と、

自分のあるがままを受け入れる練習と思っておくと気持ちも落ち着いてくると思います。

 

 

 

さて思った以上に長くなってしまいましたが、

このシリーズはこれで一応完結、としたいと思います。

あの時言えなかったことを言うためにここまで読んできて、思ったのと違った!と思われた方もいるかもしれませんね。

その場合はご期待に添えなくてごめんなさい。

 

ですがこのブログを通して「あの時言えなかったことがある自分」がどういう状態で、何を感じ、何をわかってほしくて、その裏にはどんな自分の過去(や傷)があるのかを理解するためのヒントになったなら嬉しく思います。

 

まあ、心理学といったって魔法じゃありません。

いつだって実行するのは自分ですし、変えられるのは自分自身と、

そのものの見方だけです。

ですが自分自身とは一生涯、付き合っていくわけですから。

自分で自分を苦しめてしまうものの見方から、ゆっくり抜け出していきましょう。

 

 

終わりに

 

こんな記事を書いている私ですが、

ドタキャンした彼と実は5月くらいに会う機会をもうけました。

結果から言えば、彼との関係は破綻してしまいました。

 

それは私が「とにかくうだうだしていたって始まらない!彼に会えれば何とかなるだろう!」と突っ走った結果です。

その時の私は「相手に何を言うか」とか、

「どんな風に伝えたらいいか」とか考えることもせず、ただ彼に会いたい、

彼に謝ってほしい、私の傷ついた心を理解してほしい、そして慰めてほしい、と

めちゃめちゃ依存しまくった状態で会いに行ったことが原因かもしれません。

でも、違うかもしれません(笑)

 

そして勢いのまま彼を責め、彼に謝罪させようとして逆ギレされ、

逆ギレされるかも?なんて微塵も想定していなかった私は、そこからまた数ヶ月どん底に突き落とされ、最近ようやく復活し、この記事を書いている…というわけです。

 

ま、このブログで書いた通りに冷静に分析して、

言葉を選んで伝えてもダメかもしれません。

そして勢いのまま突撃し、ありのままを伝えた私が100パーセント悪かったか? 

と言ったらそうでもないかもしれません。

 

彼に再び撃沈したおかげで私はいろいろな悟りが開けましたし、

もっとこうすれば良かったんじゃないか? 

と思っているのはやはり私の主観にすぎないわけですから、

この通りにしたらうまくいく!って確証は何もありません。

 

ですが、あなたは選ぶことができます。

今ある不安な感情や、自己嫌悪から自己攻撃している自分に気づき、

相手に依存しまくっている自分に気づき、

そしてその感情を昇華させた上で「相手を好きだから、もっとよくなりたい」と前向きに未来を描きながら少し冷静になって相手に伝える、

という手段を取ることができます。

 

そうすると私の失敗例も浮かばれます(笑)

この記事があなたの何かの一助になれば嬉しく思います。