愛着障害を克服したいブログ

35歳から愛着障害の克服を目指す。そのための取り組みや日々の心情、役立ったことなどをつらつらと。

ドタキャンされた時の心の持ちかた

愛着障害はドタキャンしやすい?

 

統計的な理論があるかはわからないのですが、愛着障害のある人はドタキャンしやすい傾向にあると思います。

 

ドタキャンしやすい愛着スタイルの人は、回避型か恐れ・回避型など、

「相手と親密になることが強いから逃げ出してしまう」

という人間関係のパターンなのかなと思います。

 

愛着スタイルって何?

愛着スタイルって聞いたことないな?

と言う方には今回の記事は不親切で申し訳ないのですが、

愛着スタイルについて詳しく説明していると、これだけで記事が終わってしまうので

今回は薄く説明するにとどめておこうと思います。

 

簡潔に言ってしまえば

「好きな人がいて、きゃっきゃうふふして仲良くしたいんだけど、

実際に好意的なメールをもらったり、デートに誘われたり、

何となくいい雰囲気になったりすると

その先を想像しちゃって何となく引いちゃったり、

「この人が私を好きなわけないって〜アハハ」などとごまかし、

親密になるのを避けてしまう」というツンデレさんのことです。

 

女の人だと普段は姉御キャラだったり、

女芸人みたいに笑いを取りに行って周りを楽しませてあげるけど、

中身は純情な乙女…みたいな方が多いと思います。

ふと思いつく限りでは渡辺直美さんとかが、

もしかしてそうかな?と私は勝手に感じていたりします。

渡辺直美さんがドタキャンする人だ!

って言ってるわけではないので、誤解のないようにお願いしますね。

 

 

何でドタキャンするの?

これも一言で言ってしまえば「嫌われるのが怖いから」だと思います。

恐れの強い愛着スタイルの場合、「その場その場、その時その時で一番嫌われないための行動」を取る傾向があるのだと思います。

 

よくある例だとこんな感じでしょうか。(愛着障害の人→「愛」)

A「ねえねえ、来週このお店に行こうよ!」

愛「え?う、うんいいよ!楽しみだね!

 (本当はあまり興味ないんだよね。でもAちゃんがすごく乗り気だし、

 今すぐここで断るのは悪いよね。)

A「いつにする?●日?▲日?時間はどうしよっか〜?」

愛「……。そ、そうだね●日…がいいかなぁ?

 (ゲッ、やばい!具体的な日時決めようとしてる!

  本当は断りたい!家で寝てたいし、そんな興味ないところにお金払うの嫌だなぁ…。

でもAちゃんの誘いを断って、今後二度と誘われなくなったりしたら嫌だなぁ。

のらりくらり)」

A「時間はどうしよっか?」

愛「……。」(愛、音信不通になる)

 

〜数日後〜

A「●日の前日になっちゃったけど、愛から連絡こないなぁ。どうしたんだろう?

 ちょっと連絡してみよう。『愛、明日どうする?』」

愛「Aちゃんしつこいなぁ。

 前日にも連絡してないんだから「愛は行く気ないんだ」って察してくれないかなぁ。

何で愛の方から断らなきゃいけないの?このままじゃ愛が悪者になっちゃう!

なんかAちゃんの都合ばかり押し付けられててむかつくし、無視しよ!」

 

〜当日〜

愛「…Aちゃんに連絡しないまま当日になっちゃった。

  ま、待ってるかな?でもどうしても行きたくないんだよね!

  何も連絡しなかったらきっと責められるし、一応連絡だけしておこう!

 『Aちゃんごめんね、急用で今日行けなくなっちゃった!ごめんなさい!」

A「……。」

 

 

この例で通じたかわからないのですが、

愛ちゃんはとても場当たり的な判断をします。

 

その場、その時、その一瞬の自分の気持ちが大事なのです。

誘われた時→嫌われたくないから安易にOKする。

断る時→自分が行きたくないからNG。

 

めっちゃ単純なのですが、普通の人からはこの行動は理解できないですよね。

だって愛ちゃんは

 

「他人が愛ちゃんのこの行動をどう思うか」

「同じことを自分がされたらどう思うのか」や、

「今後の信頼関係や友人関係がその行動によってどうなるのか」

という考えが

ほぼありません。

 

 

え?

なぜかって?

自分のことで頭がいっぱいだからです。

 

「今、この状況にある自分の気持ち」

これに対して一生懸命になってしまうので、

他人のことはお構いなしになってしまうのです。

 

非常に自己中心的でわがままです。

3歳児と一緒ですね。

人と人との信頼関係が、日々の行動の積み重ねでできていることがわからないのです。

なので、過去の自分の行動が今の自分の評価に繋がるという意識がありません。

するとどうなるかと言うと、継続した人間関係や信頼関係を築きにくいのです。

当然っちゃ当然ですよね、愛ちゃんのような行動を繰り返す人とは何の約束もできません。

 

そういう人は一般社会では信頼に値しないですし、

仕事も回って来なければ人脈なんて築きようがありません。

仕事だって急にやめてしまうかもしれないですし、

結婚の約束も急に反故にするかもしれません。

 

恐れの強い愛着障害の人は、その時その時に起こる不安から逃げることに精一杯であり、

また面白いことに「他者も自分と同じように考えているだろう」という

非常に主観的なものの見方しかできないケースも多いのです。

 

 

 

「連絡が途絶えた時点で私が嫌がっていることに相手も気づくだろう。

なぜなら私がそうされたなら、そう思うから

 

 

という、客観性を欠いた判断をしてしまうのです。

人間十人十色と言いますが、

「相手は違う判断をするかもしれない」

という視点が著しく欠如していたりするのです。

 

何で言い切るのかといえば、

私がかつてこのような思考回路でドタキャンを繰り返していたからです。

そしてこの行動が相手に対して迷惑をかけている行為だという認識もありませんでした。

 

なぜか?

それは、

「私はその場その場で相手にたいして最大限気をつかっている」

と思っていたからです。

 

 

埋まった方がいいですね。。。

 

当時の私の考えがこちらです。

「相手の誘いをその場で断らない」という行為は、

「その場で相手を否定しない」

「あなたの誘いは嬉しいと思っている」という

好意の気持ちを表していると思っていました。

 

「は??」

 

 

という声が聞こえてきそうですね(汗)

 

そして「日時が迫っても約束を断らない」という行為が

「あなたのことを気遣っているし、その場しょへ行くことは乗り気ではないにしても

断ったら悪いなと思っている。それはつまりあなたへの好意を表している」

と思っていました。

 

「は??」ですよね。

 

 

第三者からしたら全く意味のわからない、自己中心的な「好意」の示し方であり、

はたから見たら「好意」でもなんでもなく嫌がらせみたいな感じなのですがね、

私はそう思っていたのです。

そして結局は断ってしまうわけですから、

相手をバカにしているとも捉えられるような非常識な行為だったのですが。

 

相手の時間や連絡を待たせているということに気づけば、

場当たり的に約束することや連絡を無視することが

どれだけ相手に対して失礼なことであるかわかりますよね。

 

でも愛着障害真っ只中な時や、

それを指摘あるいは諭してくれる人がいない場合などは

ずっと同じパターンを繰り返すことになります。

なぜかといえば、ドタキャンしたとしても本人は対して痛手を負わないからです。

 

社会人になってまでドタキャンを繰り返す人に対して、

「ドタキャンってね、相手を傷つけるしいけないことなんだよ。

あなたの評価も落としてしまうし、信頼関係を築けなくする行為なんだよ。

だから、乗り気でない時はその場で断ってもいいんだ。

むしろそこで断ることが相手への誠意になったりするんだよ。

相手にもいろんな事情があって、あなたと過ごすために時間を調整するんだ。

あなたから連絡が来なければ不安になるし、嫌われちゃったかな?とか

無理に誘ってしまったかな?って逆に気をつかわせてしまうんだよ。

だから、よく考えて約束しようね」

 

なんて言ってくれる人はほとんどいません。

ドタキャンされた時点で

 

「うわ〜非常識な最悪な奴だな。もう二度と誘わないわ」

と呆れられておしまいです。その時点で関係性が途絶えてしまいます。

 

まぁドタキャンしてしまったとしても、

その後のフォローの仕方で人間関係はどうにでも良くできるのですが、

この愛着スタイルの人は基本的に「その後にフォローする」

なんて高度なことはできないのではないかと思います。

 

なぜって、その視点がないからです。相手に悪いと思っていないからです。

「本当はボクちゃん、行きたくないんだもんね!

ボクのママみたいに察してくれなかった相手が悪いんだもんね!」

という気持ちですからね。

 

 

 

ドタキャンされた時はこう思おう

残念ながらドタキャンされてしまったあなた。

「自分が悪かったのかな」とか

「そこまでされるほど嫌われてしまったのか」とか

「無理に誘ってしまって悪かったな」とか

「もっと相手に合わせて気を使ってあげたら良かったな」とか

自分を責めたりしていませんか?

 

私はそうやって自分を責めまくって病んじゃいましたが、

自分を攻撃するのはやめましょう。

 

ドタキャンされた時、深く傷ついてどうにかして

「ドタキャンされない方法があったのでは?」とか

「私じゃなくて別の人だったらこの人は約束破らなかったんだろうなぁ」とか

原因を探ろうと何かと自分を痛めつけたりしやすい人が多いと思うのですが、

無意味です。やめましょう。

 

確かに仕事や上司や逆らったら後が怖い人とかなら、

無理やり行ったのかもしれないです。(可能性は0ではないので。)

 

相手が社会人なら「こいつ仕事なら休まないくせに」

って気持ちが湧き上がってくるのもよくわかります。

でも、そういう気持ちも無駄なんです。

まともに取り合って相手するのも、傷つくのも馬鹿らしいのです。

だって相手は三歳児の「ボクちゃん」から成長していないのですから。

 

愛着障害がありそうな相手にドタキャンされてしまった時は

上記のようなワガママ3歳児が

「僕ちゃん、今日は行きたくないもんね!」

ってその時の気分で言ってるだけだと思いましょう。

 

つまり、ドタキャンしてきた相手はあなたと同じ

「大人で、常識があって、相手のことを思いやれる」ような

成熟した性格ではない人なのです。

 

その時その時、自分が良ければそれでいい、ワガママな子供なのです。

だから

「ドタキャンされたってことは本気で嫌われたんだ。

もうこの人とはダメだ」

とか

 

「非常識な相手をなんとかしたい!責任を取らせたい!謝らせたい!」とか、

対大人にするようなことを相手に求めても通じません。

 

あなたは、悪くない。

約束を取り付けたのは相手の責任です。

それを果たすのは、相手の責任です。

それを全うしなかった相手が悪いのです。

 

当日まで約束を守ろうと努力したあなたに非はありません。

野良犬に手を噛まれた、相手が非常識な子供だったと思って忘れてしまうのが一番です。

ま、それができたら苦労はしないのですがね。

 

 

相手が子供ったって、どうしても許せない!

私も誕生日の朝にドタキャンされて、だいぶ傷ついてしまいました。

それから4ヶ月経っていますが、今でも思い出しては腹がたってしまったりします。

情けないのですが。

 

で、なぜこんなに長く相手を恨んだり憎んだり、

腸が煮えくり返って眠れない夜があるのかと言ったら

「その場で怒りを認めて表現しなかったから」

これに尽きると思いました。

 

ずっと痛みがくすぶっているのは、その時の感情を無理に抑圧しているからです。

 

なので、そのむかつく気持ちを吐き出させてあげましょう。

私がネットで見たのは、その時のむかつく気持ち、

ドタキャンなんてされて屈辱的だった、悔しい、惨めだ、

そんな負の感情を紙に書きなぐる、と言う方法でした。

 

いくら過去のことでも良いです。

本当は悲しかった、悔しかった、こんなことされるいわれはない、

相手が非常識だ、●ね!とか、包み隠さず書きましょう。

どんなひどい言葉を書いても良いです、誰も見てないので。

思う存分感情を吐き出させてあげましょう。

 

「こんなこと思うなんて私は極悪人だ」

とか思わなくて良いです。

怒りや憎しみ、辛かったこと悲しかったことも、大切なあなたの感情なので。

 

私の例を出しておきますが、私は先の記事でも書いたように自分の誕生日にドタキャンを食らわされました。

ドタキャンの連絡が入った時、私は相手のその非常識な行為があまりにも許せなくて

返事をしませんでした。

そんな誠意のない相手に返事をする必要性を感じなかったからです。

 

でも今後も仕事などで関係するような相手だったので、

翌日に「ご連絡ありがとうございました。会えなくて悲しかったですがお仕事頑張ってください」という、心にもないことを書いたメールを送ってしまいました。

腸が煮えくりかえっていたのですが、そう書いてしまいました。

 

 

自分の

「むかつく!非常識!このクソ野郎!死んでまえ!!!」

という気持ちに蓋をしてしまったのですね。

 

 

もちろんこの屈辱的なメールを送る、という行為によって

私は自分で自分を傷つけてしまいました。

ドタキャンされたら怒るし悲しいし、屈辱的ですよね。

 

そんなこともいっさいがっさい自分の中で処理をするような行動をしてしまったので、

3ヶ月くらい苦しみました。

毎日一人で泣きました。

 

屈辱的すぎて、自分で自分を滅多刺しにしたいくらいの苦しみを味わいました。

自傷行為はしたくなかったので必死に堪えましたが、

この時初めて私はリストカットする人の気持ちが理解できたと思います。

本当に苦しかったです。今も時々痛むことがあるので、相当深く自分を責めてしまいました。

 

ただ私の書いたメールはそんなに悪かったかというと、そんなことはありません。

社会人としてはもちろん、当たり障りなく、

今後の関係を思った内容で送っておくのも良かったんだと思います。

私は彼と違って今後のことも考えられる大人ですからね(笑)

 

ただ、恋愛関係になりたい相手に対してこのようなことを送ってしまったことは

非常に良くなかったなぁ〜、と今となって思います。

後悔ではなく、今後の反省として生かしたいと思います。

 

私は素直な感情を抑圧してしまったので、

そのやりきれない悲しみは我慢となり、犠牲となり、相手への恨みつらみとなって、

ずっと自分の心の中に溜まり続けました。

 

では、あの時の私はどうしたら良かったのかな?

というと、素直に率直にその時の気持ちを伝えたら良かったんだと思いました。

もちろん、言い方は考える必要がありますが。

こんなのはどうかな?と今では思います。

ちょっと重いかもしれないですけどね。

あの時に彼へ送りたかったメールを書いてみます。

 

<彼へ送るメール>

「朝いちばんに連絡してくれてありがとう。

今日までずっと連絡がなかったから「強引に無理やり誘ってしまったかな」とか

「本当は嫌なのに引き受けてくれたのかな」とか

「あなたに悪い事しちゃったかな」なんて考えていました。

だから連絡をもらえて良かったです。

 

ただ、私はあなたに会うのをとっても楽しみにしていたから、

今日のキャンセルはすごく悲しいです。

お仕事が優先なのは当たり前だってわかってるし、

できる限りお仕事のことは理解したいと思うんだけど、

私はあなたのことが好きだから、こうやって急に断られるのはやはり悲しいです。

 

都合が悪くなった時は、なるべく早めにその場で教えてね。

そうしたら私も別の予定を入れられるし、

「あなたに嫌われるようなことしちゃったかな?」って不安にならずにいられるから。

でもそうやって急な仕事にも臨機応変に対応できるのが、

あなたの良いところだとも私は思っています。

 

私はまたあなたに会いたいって思ってるから、

また別の日に埋め合わせしてくれたら嬉しいな。

お仕事がんばってください」

 

……とまあ、長いんですけど、率直な気持ちを書いてみました。

ドタキャンの連絡メールって基本短いので、その返信も短くしたろ!とか

なぜか思ってたんですけど、こちらからの返信を短くする必要はないんですよね。

 

素直に思ったことをそのまま伝える。

できれば、相手を責めずに自分の悲しかった気持ちと、

彼にまた会いたいという気持ちが言えるといいと思います。

なぜなら「私はあなたが好きだから」

それが私の行動原理だからです。

 

ま、私と彼は付き合ってるわけではなかったので安易に「好きだから」とか

使えなかったのですがね。

 

 

素直になろう

ドタキャンされて悲しかったこと。

悲しくなるのは相手に会いたかったから、

その約束を楽しみにしていたからだということ。

ドタキャンされてむかつくし、屈辱的だし、悔しいし、でもまた会いたいし。

向こうから連絡して詫びて次の約束を取り付けてほしいって気持ちはあって当たり前です。

だってその人のことが好きなのですから。

相手から再度の約束をもらえたら「ああ、いやがられてはいなかったんだな」って安心できますし、少しは傷ついた気持ちが癒されるような気がしますよね。

 

そして何より、大切なのは「そこまであなたの感情が動くのはどうしてか?」

ということに気づいて欲しいと思います。

率直に言ってしまいますと、どうでもいいと思っている相手に、

ここまで感情を揺さぶられることってないと思うんです。

私は「クソむかつくことする非常識な相手だけど、

なぜか好きになっちゃったんだ。

本当むかつくけど」

と自分の気持ちに素直に、開き直ったら少し楽になりました。

 

だから、あなたの奥底にある本当の気持ちを探して、見つけて、

認めてあげてほしいと思います。

それがネガティブなものでもいいんです。

 

回避型の愛着スタイルを持った相手に振り回されて悲しい思いをしているあなたにとって、

この記事が何かのヒントになれば嬉しく思います。